中国語教育第14号

特集:中国語教育学会第13回全国大会報告

招待講演
日本語から見た中国語の文法とコミュニケーション

井上優(麗澤大学)

キーワード:異文化コミュニケーション,はっきり言う・言わない,感謝の表現,真偽疑問文,確認文

  学习外语需要掌握所学语言的语法,了解该语言的文化背景和交际方式。然而,有关外语学习方面的教材、语法书及词典等大多是从母语者的角度或凭借母语者的感觉而写的。但非母语者所拥有的语言感觉和母语者并不一样。所以,对非母语的学习者来说,母语者所作的解释不都是那么容易理解的,有时甚至还会产生一些不必要的误解。因此,在学习外语时,应该将所学的外语和母语进行比较,从中找出最适合自己感觉的解释。

特別講演
中国語教材における文化とコミュニケーション

村上公一(早稲田大学)


論文

日本語母語話者による中国語単母音の知覚と産出

董玉婷(神奈川大学・非)

キーワード:単母音,同一音,類似音,新音,等価分類

  本文对日语母语使用者的汉语单元音感知和发音两方面的习得情况进行了实验调查,并援用Flege(1987,1995)的“语音学习模型理论(speech learning model)”对实验结果进行了考察。本文的调查结果显示,相同元音i和相似元音a最容易习得。其次,相对容易习得的是相似元音o和陌生元音ü。再次,由于“等价分类(equivalence classification)”这一认知机制的负面影响,最难习得的是相似元音u和陌生元音e。最后,为了有效减少等价分类认知机制的影响,解决相似元音u和陌生元音e的习得问题,本文提出了感知训练的建议。

意志表現としての“想”と“愿意”

石井友美(日本女子大学・非)

キーワード:“想”,“愿意”,意志表現,未定意志,選択意志

  本文探讨意志表现“想”与“愿意”的区别。以往研究指出,“想”的意志表现具有「未定意志」的特质,但并无论及“愿意”意志表象的特质为何。我们在以往的研究基础上,以「未定意志」为分析的根据,比较探讨了“愿意”意志表现的特质究竟为何。通过分析,我们发现“愿意”并没有「未定意志」的性质,但具有「选择意志」的性质。这两种不同的特质在语用上分别对意志表现产生了影响。本文更进一步探讨了「未定意志」和「选择意志」在教学上所需留意的地方。

二音節副詞+“是”に関する一考察

中田聡美(大阪大学・院)

キーワード:二音節副詞,“是”,モーダルな副詞,共起関係

  本文拟以双音节副词+“是”结构为研究对象,进行考察。前人对副词+“是”作出的研究指出∶(一)表示说话人主观态度的语气副词可以与“是”共现,形成副词+“是”,(二)双音节副词+“是”结构中的“是”不具有实在意义,即是一个附属成分。而通过收集实例,我们却发现了不少反例,因此以往的认识值得商榷。本文在以往研究的基础上,重新探讨双音节副词与“是”的共现关系,并说明其结构的内部关系及其产生机制。通过考察,我们证明:双音节副词+“是”结构中的“是”并不都是可有可无的附属成分,而有些“是”具有一定的意义及功能。

日本の大学生の中国語学習動機づけ――全国6言語アンケート調査に基づく量的分析――

王 松(神戸女子大学・非)
古川 裕(大阪大学)
砂岡 和子(早稲田大学)

キーワード:6言語調査,動機づけ,中国語学習,自己決定理論,期待-価値理論

  本文以笔者先前的研究结果为基础,对选修汉语为第二外语的近5000名学生的有效答卷进行分析,按照大学系别阐述汉语学习动机的量的侧面,质的侧面,基本心理需要以及自我调节学习能力的特征,并分析了汉语学习动机和英语学习动机的差异。
  分析结果表明,汉语学习者最大的学习动机都是“实用价值”和“实现价值”。与选修法语,德语,西班牙语,俄语和韩国语的学习者相比,这一特征非常显著。汉语学习者对于学习成果的期望最低,认为汉语的“内在价值”较高,但是学习“代价”也较高。另外,所有学系的学生都将与教师和同伴之间的“关系需要”排在第一位。“目标设定”能力较高,自我管理的“评价能力”相对较低。
  本文根据自我决定理论等学习动机理论,阐明了大学生汉语学习环境和学习动机的现状。通过以上的分析结果,日本的汉语教师及研究者可以明确学生的汉语学习环境以及各系别学生的具体学习动机。

概数词“多”的教学现状调查和教学策略――以日本的汉语教学为例――

刘璐(慶應義塾大学)

キーワード:多,概数,对外汉语教学,教学策略

  概数詞“多”は初級中国語教育における重要な文法ポイントの一つであるが、実際の使用上では、中級と上級レベルの学習者もよく間違える。特に“多”と量詞の位置関係について、多くの学習者は正確に認識していないと思われる。概数詞“多”の習得効果を改善するために、本稿はまず日本の中国語教育の現場を対象として、各種教材と辞書における概数詞“多”の扱い方などを調査し、学習者の誤用を引き起こす原因を突き止める。次に、日本人学生によく見られる“多”の誤用例を分析し、最後に「数字の桁表」を用いる教え方を提案する。

基于认知心理学的动宾搭配教学应用研究――以日本汉语学习者为例――

李佳(大阪大学・院)

キーワード动宾搭配指导,认知心理学,范畴化,加工水平说

  本研究では、一文中において「動詞+目的語」という関係にある共起表現を取り上げ、その指導方法として、動詞及び動詞と共起する語とからなる共起表現を複数例示し、共起する語の共通点を考えさせることでそのカテゴリー化を促し、動詞の意味と共起関係の理解を図る指導方法(有提示加工法)を考案した。その「有提示加工法」を、提示した個々の共起表現を覚えさせる方法(無提示加工法)と比べる実験を行い、有効性を検証した。実験では、二つの方法で動詞の学習の後、ポストテストとして短文の共起現象部分の正誤判断問題をさせ、アンケート調査も行った。テストでは、「有提示加工法」は「無提示加工法」より成績が良く、効果が証明された。効果の要因として、共起する語のカテゴリーや母語との相違への気付きが挙げられた。


実践報告

針對日本社會人士台灣閩南語課程的規劃與實踐

樂大維(拓殖大学・非)

キーワード日本,大學,社會人士,台灣閩南語,課程

 筆者は日本の大学における台湾語教育の現状について明らかにし、効果的な台湾語指導の仕方を探るため、台湾語の授業に関する調査を実施した。本稿はその調査と、調査結果に基づいた授業実践を記した実践報告である。その結果、台湾語学習における市販教材・マルチメディアを活用した授業の実践が可能であることが検証された。またそれらの実践により、①指導者の知識と経験を生かした、受講生の興味に合う内容の充実②多様な活動での台湾語への慣れ親しみ③日本語の知識を活用した台湾語学習、以上3点を促進できる可能性が示唆された。問題点としては授業実践における、台湾語のピンインと漢字の字体の難しさが指摘された。そこで、日本の社会人を対象とした授業案例の作成と活用を通して、台湾語の指導の充実に役立てようとする。

“3×3+3”模式的汉语教学――综合学习活动的尝试――

胡玉华(北九州市立大学)

キーワード:「3領域×3能力+3連携」モデル,総合学習活動

 21世紀グローバル社会を生きる人材を育てるために外国語教育はどうすべきか。この問題をテーマにした研究プロジェクトは、公益財団法人国際文化フォーラム(TJF)のもとで2006年に発足した。外国語教育現場である高校及び大学の教員をメンバーにしたチームの6年にわたる研究の結果、2012年3月には『外国語学習のめやす2012』が発表され、外国語教育の理念・目標及びカリキュラムデザイン・授業設計について提言を行った。具体的には、外国語教育は「言語‒文化‒グローバル社会」という3つの領域において、「わかる‒できる‒つながる」という3つの能力を育成すると同時に、「学習者の関心・意欲・態度、学習スタイル‒他教科の学習内容や既習内容‒教室外の人・モノ・情報」と連携しなければならないというもので、これがいわゆる「3領域×3 能力+3連携」モデルである。筆者は2009年からそのチームに参加したが、本研究はこの「3×3+3」モデルに基づいた中国語教育の実践報告である。

オープンエデュケーション時代に教室活動ですべきこと――モティベーションを高める留学生交流会――

神道 美映子(関西大学・非)

キーワード:第二外国語教育,モティベーション,コミュニケーション能力,
アクティブ・ラーニング

  随着ICT的发展,“Open Resource”也正在普及,现在我们要重新研究“在课堂上应该做什么”这一问题。在只要活用ICT就能简单地得到需要的知识、不管什么领域都能随时随地学习这样一种社会情况下,提高学生的学习动机就成为课堂活动的重要作用之一。笔者认为所谓课堂活动应该是不只让学生掌握增加知识,也要让他们得到知识的技艺和运用能力,使他们的想法和生活方式带来一些变化和扩大的可能性。这次试验让学生自己邀请中国留学生来课堂,而做讨论等“Active Learning”。我们发现学生们对中国的兴趣有所加深,在大学以外也积极地接触中国人,在对中国和中国人的意识和行动上有些变化,还能得到学习中文的动机非常高涨等效果。


2015年度中国語教育学会年間活動記録


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