中国語教育第16号


特集:中国語教育学会第15 回全国大会報告

招待講演
关于当前汉语二语教学论学科的认识论障碍

白乐桑(法国东方语言文化学院)

キーワード:汉语二语教学论,认识论障碍,经济原则

  从科学认识论的角度而言,某种特定学问或者某个学科均会历经成形、巩固并逐步发展甚至发生质变的过程,也遭遇发展中的曲折、陷入暂时的低谷,从而需要应付各种危机。危机既是某一种事物发展过程中的紧要关头,也是一种决策形式。某一个特定整体在崛起阶段发展过快均会面临其发展危机。在中国国际影响力扩大的背景下,汉语二语教育近年来发展迅猛,而在其发展中亦潜伏着认识论障碍。本文旨在探讨对外汉语教学发展危机之涉及学科建设、汉语教学本体、文化教学、汉语等级标准诸方面的内在与外在因素,及此危机的因应之道。

基于日语母语者偏误分析的在日汉语语法教学

张恒悦(大阪大学)
古川裕(大阪大学)

  外语教学的终极目的,可以说就是把非母语学习者的表达偏误率降低为零,从而使学习者获得和母语者相同水平的语言能力。因此,在以日语母语者为对象的汉语教学过程中,如何面对和处理日语母语者表达出的大量偏误句,实为在日汉语教学领域不可回避的一个重要课题。
  尽管如此,至今为止,以日语母语者偏误为对象的研究并没有得到足够的重视,所取得的成果也谈不上丰富,至于如何把偏误分析的成果具体应用于在日教学实践则是不曾提及的话题。
  本报告以日语母语者所产偏误为切入口,以考察语法偏误的出现背景和原因为着眼点,探讨偏误分析的研究成果如何反馈于教学实践,以期对非汉语环境下的在日汉语语法教学的理论和实践提供一个新的视角。

「教科書通り」にいかないこと

丸尾誠(名古屋大学)

キーワード:規範,文終止,語順,汎用性

  我们通过各种教材、语法书来学习某种语法规则,但这些规则实际上运用起来却不一定适用于某些同类的语言现象。我们学过的、课本上所写的一些语法规则,按照规范来说也应该是这样用的,但汉语说话者往往会否定这些语法规则。这种情况不但经常让汉语学习者十分困扰,而且让我们汉语教师也感到苦恼。难道汉语有不少“例外”吗? 本文就对一些无法用课本上的语法规则来解释的具体例子进行考察。

要点式学校文法の再検討

町田茂(山梨大学)
稲垣智恵(国際日本文化研究センター・研)
紅粉芳恵(大阪産業大学)
張軼欧(同志社大学)
氷野善寛(目白大学)

 現在教材や教育現場で用いられている学校文法は,文法のとらえ方,学習要点の設定の仕方,文法学習の必要性など重要な観点においてきわめて多様であり,教師間・教材間に大きな認識の差が存在すると言わなければならない。以下にこれまでに筆者が見聞きしたいくつかの観点を列挙する。これらは様々な著書や研究会での討論を通して得られた知見であり,出典を明記することはできない。


論文

对现代汉语“疑问代词+都/也”结构中的疑问代词的考察

刘璐(慶應義塾大学)

キーワード:疑问代词,任指用法,非疑问用法,“都”,“也”

 本論文は主に現代中国語によく見られる“ 疑問詞+都/也” という構造の“ 疑問詞” に焦点を当て,実際の使用状況を二種類のコーパスを用いて調査分析したものである。今までの先行研究と異なる視点からのアプローチであるため,いくつかの新しい発見ができた。例えば、肯定文の中では“ 都”が“ 也” より多く使われ,否定文の中では逆に“ 也” が多く使われるという従来の説と異なる傾向を示す疑問詞が存在することが分かった。また今回の調査で得た膨大なデータの中から、今後の教材作成や授業の参考として特に役立つものや注意すべき傾向なども示した。

中日両言語の比較構文について―誤用例“ * 我比米饭喜欢拉面”を手掛かりに―

張恒悦(大阪大学)

キーワード:比較構文,中日対照,誤用,仕手比較,受け手比較

  汉语表示比较的构式“A 比B ……”,多数情况下可以用日语比较构式「AはB より…」进行翻译。因此,以日语母语者为对象的汉语教学中所使用的教材大都以「A はB より…」来注释“ A 比B ……”。然而,两种比较构式之间并不存在整齐的对应关系,而这也正是引起日语母语者产生偏误的原因之所在。本文以偏误句“ * 我比米饭喜欢拉面”为例,对中日比较构式加以对比考察,分析“ A 比B ……”有别于「A はB より…」的语义语法特征并挖掘其原因,从而提出教学建议。

动量词“趟”的语义特征分析与教学

张轶欧(同志社大学)

キーワード:动量词,趟,语义特征,非往返义,对外汉语教学

 “趟” は常用されている動量詞の一つである。現在ほとんどの教科書や専門の文法書,およびこれまでの研究成果においては,動量詞“趟” は,往復の意味をあらわしていると解釈されている。この見解は学界においてほぼ定説になっているといえる。ところで,この解釈では,“趟” を使っている多くの言語現象を説明することができない。小論は,これまでの研究成果に基づいて,以下のようにこれまでとは異なる見解を出した。“趟” は往復ということをあらわすのではなく,単にある動作あるいは行為を実際に行うことだけに注目し,それをあらわしているということである。また、小論は教育現場における“趟” の扱い方に関して,いくつかの提案を提起したい。

典型动宾搭配的接受性习得与产出性习得的对比分析―以日本中级汉语学习者为对象―

李佳(大阪大学・院)

キーワード:典型搭配,动宾搭配,接受性习得,产出性习得,搭配偏误

 現代中国語において,コロケーションは非常に重要な言語知識である。その中で典型的なコロケーションは,自然な言語構成のための鍵である。基本的なコロケーションの習得により,学習者は自然な言語用法を習得することができる。本稿では,コーパスTORCH2009 を用いて,コロケーションの統計的指標によって,HSK4 級レベルの名詞を中心語とした頻度,強度の高い「動詞+目的語」コロケーションを抽出した。そして,これらのコロケーションに関して,日本人学習者の受容と産出の習得状況を調査し,以下の結果が得られた。まず,受容の習得状況は産出に比べて,高い効果があった。そして,産出の間違いは5 種類に分類された。調査結果および,この結果を導いた主な原因について分析を行い,教育上の観点から算出の間違いを防ぐ対策を提案する。


実践報告

中国語教育におけるCLIL 活用の可能性―“ 中国留守儿童”を題材に―

植村麻紀子(神田外語大学)

キーワード:内容言語統合型学習,内容,言語,思考,協学

  CLIL( Content and Language Integrated Learning )是一种内容与语言相融合的教学理念。但与CBI( Content-based Instruction ) 或Immersion program 不同,CLIL 不仅重视学习内容(各门学科知识)和语言学习的结合,也注重学习过程和思考能力的培养。基于CLIL 理念的各种教学方法都是以学习者为主体,分若干学习小组互动教学,使学习者获得更多的学习资源。笔者利用CLIL 教学理念中的4C( Content,Communication,Cognition,Culture )框架和十大原则等,以中国留守儿童的书信和报告数据为教材设计了翻译课的教学方案。本文拟通过这个教学实践探讨在汉语教学中活用CLIL 的可能性以及如何活用等相关问题。

大学中国語教育における絵本読み聞かせ活動の試み

阿部慎太郎・今井淳雄・中川裕三(天理大学)
後藤由美(東大阪大学短期大学部)

キーワード: 絵本,絵本読み聞かせ,中国語教育,思考力,シティズンシップ教育

  除了培养“语言能力”以外,培养“思考能力”及“ citizenship ”也是天理大学汉语教学的课题之一。为了综合培养这三方面的能力,我们尝试了举办两次大学生给儿童朗读童话故事的活动。第一次活动后,我们发现有很多需要改善的问题。例如确保练习时间、增加幼儿教学知识、及该如何给儿童朗读童话故事等等。为了改善这些问题,第二次活动时委托幼儿教学专家指导学生。第二次活动后,出席的家长向我们反应,“这种活动很有意思,也很有意义,希望能继续举办下去”。另外,从问卷调查中得知参加活动的学生们不但学到了很多东西,也了解到该如何参与社会活动等。由此可知,第一次的问题已改进,而且也有了一定的效果。本文将详细报告这两次的活动

谈谈如何设计一门专门培养发音能力的汉语课―以岛根大学的汉语语音课为例―

丁雷(島根大学)

キーワード:2外汉语教育,汉语声调,语音分析软件,语音合成技术

 近年,日本の中国語教育は,初修中国語・発音教育における問題に注意を寄せてきた。これらの鍵となるのは,教師がいかに自身の指導能力を上げるか,いかに自身の能力を発揮し発音教育に積極的な作用を生み出すかにかかっている(赵( 1997 ),平井( 2012 ))という研究者もいる。また,初修中国語教育における調査においては,教師間で中国語の発音に関する知識に差があり,文法中心の教授から発音中心の教授に転換するだけではこの問題は解決できないということ(郭(2011))が分かった。本研究では,島根大学の「中国語音声セミナー」を例に挙げ,音声技術を発音訓練に効果的に導入する試みをめぐって,3 年にわたる実践経験とその効果をまとめるとともに,現行の教育環境のもとで,如何にして専門的に発音能力を扱う授業を開設したかについて説明する。


中国語教育学期年間活動記録


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