2017年度第4回研究会

概要

共催:目白大学中国語学科

日時 2018年1月27日(土)
13:00~17:45(12:30開場)
場所 目白大学新宿キャンパス1号館2階1201教室
(東京都新宿区 中落合4丁目31-1)
対象者 中国語教員、中国語教員をめざしている方
参加費 無料(中国語教育学会の会員でなくても参加可)
定員 なし
お申し込み 事前申し込み受付フォーム
当日参加も受け付けますが、準備の都合上、参加希望者は事前登録にご協力お願いします。

プログラム

第一部 教育・研究発表 13:00~
13:05~13:35 ‟我送给他书看”について 伊藤大輔
(目白大学・専任講師)
13:35~14:05 意志表現“愿意”の疑問文における特性 石井友美
(早稲田大学・助教)
14:15~14:45 音声提示による授業について 岩崎 皇
(駒澤大学・准教授)
14:45~15:15 インタビュー映像の活用による初級からの実践中国語ディクテーション 干野真一
(新潟大学・准教授)
第二部 ワークショップ「音読指導の達人になろう」 15:30~17:15
1 【導入】音読指導の心得、音読メソッド紹介 阿部慎太郎
(天理大学・講師))
2 【授業実践例】朗読動画を作ろう! 紅粉芳惠
(大阪産業大学・准教授
3 【ICT活用】音読におけるICTの援用 氷野善寛
(目白大学・専任講師)
4 【グループディスカッション・意見交換】

地図

発表概要

第一部 教育・研究発表
伊藤大輔(目白大学・専任講師)
「‟我送给他书看”について」

“送给他书看”などに代表される、文中において構成素がV1-N1-N2-V2という順に並ぶ現象は、統語論的・意味論的に顕著な特徴を持っていると考えられる。本発表では、実際の用例における同現象の実態について報告し、見つかった実例の中に見出されるパターンについて記述する。次に、それを踏まえた上で、同現象を文法理論上どのように位置付けるべきかという点について検討する。最後に、同現象を中国語教育の場でどのように扱うべきかについて考察および提言を行う。

石井友美(早稲田大学・助教)
「意志表現“愿意”の疑問文における特性」

本発表は現代中国語における意志を表す助動詞“愿意”と“想”の疑問文における特性を探るものである。“愿意”と“想”は日本語に訳す際には「~たい」とされることが多く、共通した性質を持つが、孫樹喬(2014)や石井(2016)では各々の話し手の意志の確定度における違いが指摘されている。本発表ではこれらの違いが疑問文においてどのように表れるのかを探るものである。

岩崎 皇(駒澤大学・准教授)
「音声提示による授業について」

会話文は、通常音声としてしか存在しないが、テキストはそれを文字化している。その目的は解説を可能とするためと考えられる。
 しかし、文字化された後では、音声を捕まえる過程が入り込む余地はなく、たとえ、文字で習ったものを音で聞いたとしても、意味が連想される等して、真剣に聞くことはできないのではなかろうか。
 音声としての言語を聞き取るには、文全体を一時的に記憶できなければならない。そうして初めて意味解釈が可能となるからである。
 これらのことを踏まえ、中国語を音声で提示し、まず聞くことの訓練を行い、その後
文字に進む授業方法を提案したいと思う。

干野真一(新潟大学・准教授)
「インタビュー映像の活用による初級からの実践中国語ディクテーション」

本報告では、映画監督や俳優へのインタビュー映像をレアリアとして活用した、中国語ディクテーション(いわゆる“听写”)の教授法について、クラスでの実践例を交えて紹介する。本研究の特徴として、①初級レベルから導入可能、②15分程度でも実施可能、③発話スピードや「なまり」といった話し方の特徴を体験可能、などの点が挙げられる。また、相槌や言いよどみ、強勢の置き方、フィラーなどにも触れられる点が有意義である。本教授法により、初級レベルの学生は、既習の限られた語彙・文法からでも聞き取れることで自信がつき、逆に、習熟したつもりでも、実際の発話スピードでは聞き取りが難しいことを実感することが可能である。

第二部 ワークショップ「音読指導の達人になろう」
紅粉芳惠・阿部慎太郎・氷野善寛共同企画
「教え方のバリエーションがない」、「他の先生がどのように教えているのか聞いてみたいが、教えてもらえないかも……」「授業運営の悩みを共有したい」と感じている教員は多いのではないでしょうか。教え方に正解はなく、あるクラスで手応えを感じた教え方であっても、別のクラスでは駄目だという場合も多々あります。我々教員は教え方の引き出しを一つでも多く用意しておくことが大事です。一人の教員の引き出しには限りがありますが、複数の教員が集まり、それぞれの教え方をシェアすれば一気に引き出しの数は増えます。今回は、「音読」をテーマに、参加者の指導法を共有して、一つでも多くの引き出しを増やしましょう。
(注意点)氷野担当分では、実際にアプリを使って体験するコーナーを設けますので、iPad/iPhoneをお持ちの先生方は下記URLからアプリをダウンロードして当日お越しください。なお会場にはWi-Fi環境はありませんので必要に応じて各自でご準備ください。

http://www.chlang.org/contents/yubiteki/index.php
※上記URLから「Yubiquitous Text公式Website」>「Yubiquitous Text」をダウンロード