第19回全国大会(2021年度)

開催に当たって

来る6月5日、6日の2日間にわたり、中国語教育学会第19回全国大会が開催されます。昨年度の大会は開催直前になって急遽、対面方式からオンラインでの開催に切り替わったこともあり、準備の都合上、予定されていた講演ほかを中止せざるを得ないという状況でした。今回も引き続きオンラインでの開催となりますが、こうした状況を早くから見据えて準備して頂いた結果、講演、シンポジウムともに以前のように行われる運びとなりました。これもひとえに中村俊弘委員長をはじめとする、大会準備委員会委員の先生方のご尽力あってのことと感謝申し上げます。昨年度は多くの先生方が遠隔授業などで苦労されたこととお察しします。つらい状況ながらも、生徒に中国語を身につけてほしいという一念から、各人、試行錯誤を繰り返されたのではないでしょうか。研究会など、他の方のノウハウを学ぶ機会も少なくありません。今回の全国大会の分科会でもそうした関連の発表が見られます。現在のコロナ禍の状況がいつ改善されるか見通しは立たないものの、置かれた状況下で効果をあげられる教授法を皆で模索していけることを願ってやみません。

2021年5月吉日
中国語教育学会会長 丸尾誠(名古屋大学)

 中国語教育学会第19回全国大会が来る6月5日、6日の2日間にわたり、オンライン方式で開催されます。2年ぶりに全国から会員が一堂に会し、オンライン授業の体験談やその他、さまざまな情報交換をしていただこうと、関西外国語大学御殿山キャンパス・グローバルタウンでの開催を予定していました。しかし、新型コロナウイルスの終息どころか、感染拡大が続く中で対面方式を中止するというやむを得ない判断となりました。今回の全国大会の分科会でもオンライン授業に関連した発表がございます。また、基調講演として中国で日本語教師として活躍されている笈川幸司先生にお願いし、シンポジウムでは日本中国語検定協会理事長の内田慶市関西大学名誉教授にお話いただきます。その他、各出版社の方々による企画も予定しております。オンラインでの授業で、インターネットやZoomの操作を経験したとは言え、いろいろと問題があるかと思いますが、皆さまのご参加をお待ちしております。

2021年5月吉日
第19回全国大会準備委員会委員長 中村俊弘(関西外国語大学)

日時、開催方法

日時:2021年6月5日(土)、6日(日)
開催方法:Zoomによるオンライン開催

参加費、参加登録(事前申込制)

参加費:無料(会員、非会員とも)参加登録:事前申込制となっております。5月28日(金)23:00(日本時間)までに、こちらより参加登録をお願いいたします。※団体会員様も同じく事前登録をお願いいたします。1つの団体から複数の方が参加される場合は、お一人ずつご登録ください。

 事前に参加登録をしていただいた方のみ、ご登録されたメールアドレス宛にZoomミーティングのIDとパスコードを掲載した大会特設ページURLを送信いたします。参加をご希望される場合は、必ず事前登録をしていただきますようお願いいたします。また、大会特設ページURLを確実にお届けするためにも、事前登録の際には、メールアドレスのご記入に誤りがないようご留意願います。

予稿集

大会予稿集は電子版のみ発行します。大会開催の3日前までに学会HPにあります「全国大会」のページから閲覧・ダウンロードできるようにします。公開期間は全国大会の3日前から大会終了後7日以内までです。

プログラム

全てZoomによるオンライン開催です。

1日目(6月5日)

10:30-12:30理事会
12:50-13:00開会式
挨拶:丸尾誠(名古屋大学)
開催校挨拶:中村俊弘(関西外国語大学)
司会:相原里美(関西外国語大学)
13:00-14:30基調講演「日本語教育者から見たこれからの外国語教育」
笈川幸司(ジャスロン(北京)教育諮詢有限会社代表,湖南師範大学・成都理工大学等客員教授)
司会:相原里美(関西外国語大学)
14:45-15:45シンポジウム1「中国語教育と検定試験」
内田慶市(日本中国語検定協会理事長,関西大学名誉教授)
司会:関光世(京都産業大学)
16:00-17:00シンポジウム2「再考日本の中国語教育」
浅見忠仁(駿河台出版社)
川井義大(金星堂)
轟木玲子(白水社)
中西陸夫(朝日出版社) ※五十音順
進行:紅粉芳惠(大阪産業大学)
17:15-18:15会員総会(※中国語教育学会会員のみ)

2日目(6月6日)
11:00-16:30 
出版社オンライン即売会・相談会

分科会A -1分科会B -1
10:00-10:30花蕾(関西大学・院)
中日同形词的分类研究--以对日汉语词汇教学为视角--
植村麻紀子(神田外語大学)
課題を発見し、共有するプロジェクト型学習--SDGs×中国語翻訳法--
10:45-11:15鄭成(早稲田大学)
中上級学習者の単語理解度の向上を目指して-間違った理解の事例を通じて-
康鳳麗(鈴鹿医療科学大学)
森脇健夫(三重大学)
学習者オートノミーを育てる「ふりかえり」の実践的研究
11:30-12:00張立波(東北大学)
夏逸慧(東北大学・専門研究員)
謝韜(東北大学・院)
離合詞レキシコンの開発について
秋山美香(関西大学・院)
言語学習ストラテジーに対するビリーフはその使用にどう影響するか--5人の学習者に対するインタビューから--
司会佐々木勲人(筑波大学)村上公一(早稲田大学)
分科会A-2分科会B-2
13:00-13:30許挺傑(大分県立芸術文化短期大学)
大学の初修中国語教育におけるブレンド型授業導入の成果と課題-対面授業との比較から-
渡邊晶子(水城高等学校)
中国語学習における動機減退要因に関する予備的研究-高校生を対象に-
13:45-14:15尹得霞(東北大学)
オンライン授業を履修する大学生を対象とした中国語学習観の質的分析
単艾婷(西南学院大学)
ブックレポート活動を取り入れた中国語授業の試み--その可能性と課題--
14:30-15:00楊彩虹(北海道大学)
劉勤(上海杉達学院)
中日大学生线上交流活动实践研究-对日本学生问卷调查结果的分析-
徐勤(大阪大学・院)
“中国语检定考试”阅读真题难度的量化考察
司会氷野善寛(目白大学)清原文代(大阪府立大学)

※分科会A-2、2番目の発表は、報告者の都合により辞退されました。

分科会A-3分科会B-3
15:15-15:45馬花力(大阪大学・院)
日本学习者“别+V+(了)”结构的使用情况-与汉语母语者对比-
黄勇(浙江師範大学)
中国語感情表現の習得状況に関する考察
16:00-16:30張恒悦(大阪大学)
アスペクト助詞“了”について--日本語母語話者が産出した誤用例の分析を通して--
丁雷(島根県立大学)
对日本学生在朗读中出现的“两字连续轻声”发音现状的探讨
司会三宅登之(東京外国語大学)謝平(福岡大学)

第19回全国大会準備委員会

第19回全国大会(2021年度)準備委員会は以下の会員で構成されています。(敬称略、五十音順)
相原里美、王峰、関光世、中村俊弘(委員長)、紅粉芳惠、三輪雅人、望月雄介、吉田泰謙

タイトルとURLをコピーしました