第23回全国大会

 来る5月31日、6月1日の両日、第23回全国大会が北海学園大学豊平キャンパスで開催されます。今大会も、田邉鉄準備委員会委員長、開催校の杉江聡子理事をはじめとする大会準備委員会の先生方のご尽力により、充実したプログラムが用意されています。初日は、北京語言大学の鄭艶群先生をお招きし、《数智时代中文教学的新任务与策略创新》と題する基調講演があります。その後、「AIとオタクが創る中国語教育のミライ」をテーマとした大変興味深いパネルディスカッションが開催されます。
 2日目は分科会における口頭発表があります。文法、音声教育、談話教育、学習者要因、教材設計など、さまざまなテーマをめぐる研究発表や実践報告が予定されているのに加え、今年はAIを使った研究や教育実践もいくつかあるのが特徴です。中国語教育に関わる皆さまにとって、互いの知見や経験を共有し、交流を深める絶好の機会となることでしょう。
 多くの会員の皆さまが参加されることを心より願っております。

2025年4月吉日
中国語教育学会会長 植村麻紀子(神田外語大学)

 木々の緑が目にしみる爽やかな札幌に皆様をお迎えできるのは、この上ない喜びです。第23回全国大会は、先進的なテクノロジを利用した中国語教育のあり方を問うべく、鄭艶群先生の基調講演、AI教育利用の達人によるパネルディスカッションを企画しました。様々な課題にチャレンジされている分科会発表者のみなさまも含め、「未知の物事を面白がる」ことに長けた方々だと感じます。私たちは寛容と多様性を旨とする外国語教育を志す者です。分断と非寛容が幅をきかせるネット時代に全力で抗っていくためには、「技術」を手の内におさめるとともに、新しい地平を切り開いていくエネルギーが必要です。参加者の皆様には、研究・教育実践・技術開発について、活発な情報共有や意見交換をしていただくとともに、「新しいものを面白がるマインド」「夢を含んだ空気感」を存分にチャージしていただければ、と思います。

2025年4月吉日
第23回全国大会準備委員会
石井友美(岡山大)、許挺傑(大分県立芸術文化短期大)、杉江聡子(北海学園大)、鈴木慶夏(神奈川大)、田邉鉄(大会委員長・北海道大)、日高知恵実(明治学院大)、望月雄介(松山大)、楊彩虹(北海道大)、劉玕(北海商科大)

プログラム

5月31日(土):北海学園大学8号館

12:00-16:30受付1階 入口ホール
12:00-18:30クローク2階 B213
12:00-18:30書店・出版社展示会2階 B211・B212
10:30-12:302025年度第1回理事会4階 B42
13:00-13:10開会式
司会(会場校挨拶):杉江聡子(北海学園大学・准教授)
学会会長挨拶:植村麻紀子(神田外語大学・教授)
準備委員長挨拶:田邉鉄(北海道大学・准教授)
 
13:10-14:40基調講演「数智时代中文教学的新任务与策略创新」
郑艳群(北京语言大学教师教育学院/国际中文教育研究院・教授)
司会:楊彩虹(北海道大学・特任教授)
4階 B41
14:45-16:45パネルディスカッション(発表各30分+質疑・討論30分)
テーマ: AIとオタクが創る中国語教育のミライ
司会:清原文代(大阪公立大・教授)
登壇者:
「これは使える!AIで作る中国語教材」氷野善寛(目白大学・教授)
「学習ではなく習得を助けるAIの使いかた」山崎直樹(関西大学・教授)
「AIツールをこういうふうに語学教育の授業に活用すればよい?!」
杉山滉平(立命館大学・研究員)
17:00-18:00会員総会
19:00-20:40情報交換会羊々亭(南4西4 松岡ビル5F)

6月1日(日):北海学園大学8号館

8:30-15:30受付1階 入口ホール
8:30-16:00クローク2階 B213
8:30-16:00書店・出版社展示会2階 B211・B212
8:30-16:00休憩室(休憩や食事等、自由利用可)3階 B32・B301・B302

*各発表の後には入替・移動の10分休憩が入ります。

 分科会1(3階 B31)分科会2(4階 B41)分科会3(4階 B42)
司会鈴木慶夏(神奈川大学)許挺傑(大分県立芸術文化短期大学)袁暁今(愛知県立大学)
9:00-9:30羅華(立命館アジア太平洋大学) “然后”の誤用とその指導法望月雄介(松山大学), 周振(松山大学) 第二外国語としての中国語談話教育齋藤貴志(麗澤大学) HSK5級リスニング問題における使用語彙の実態調査
9:40-10:10池田晋(大阪大学) “一百一”はなぜ量詞を伴わないか?陳力(神田外語大学), 呉青青(長崎外国語大学) 中国語の接触場面におけるジェスチャーの繰り返しに関する会話分析研究丁雷(慶應義塾大学), 松本洋子(元外務省研修所中国語講師) 以日本汉语教师的语音教学法为视点重新思考汉语语音教学的定位
司会黄琬婷(上智大学)望月雄介(松山大学)丁雷(慶應義塾大学)
10:20-10:50肖海娜(同志社大学) 日本学生相近表达式“VV”与“V一下”教学方法初探
<発表取消>
謝昀叡(北海道大学・研究員) 中国語会話における「聞き返し」の考察−中級華語教材を再考する手がかりとして-張可蓉(関西大学・院) 偏误严重度与语音教学优先等级的研究综述:能否基于可理解性设置汉语语音教学的优先等级?
11:00-11:30栁素子(大阪府立布施北高等学校) 複合方向補語“起来”の分析――中国語母語話者コーパスに基づいて――孟夢(関西大学・院) 教室談話における自己開始自己修復行為-初級中国語学習者を対象に-王軒(東北大学), 趙秀敏(東北大学), 姚尭(東北大学), 桂雯(東北大学), 上野稔弘(東北大学), 大河雄一(東北大学), 三石大(東北大学) Instructional Designによる初修中国語中級教材開発の試み: 教材設計指針の提案
11:30-12:30昼休み(1時間)
司会勝川裕子(名古屋大学)伊藤大輔(目白大学)宮本大輔(慶應義塾大学)
12:30-13:00姚尭(東北大学), 趙秀敏(東北大学) 初修中国語教育におけるHSK導入の効果と課題—東北大学における実践を踏まえ—茜千里(関西大学) 生成型AI在汉语书面请求中的表现和教学潜力畢文涛(北京語言大学東京校) 在日越南留学生的汉语学习与职业发展——基于毕业生调查的分析与启示
13:10-13:40池田亜希子(北海学園大学・非) 非中国語専攻学習者を対象とした文法授業における「ディクトグロス」導入の試み桂雯(東北大学) AIを活用した中国語教材スキット会話動画の制作実践胡康康(関西大学・院) 投资视阈下的身份建构:一位越境教师的职业选择
<発表取消>
司会石井友美(岡山大学)紅粉芳惠(大阪産業大学)劉玕(北海商科大学)
13:50-14:20呉青青(長崎外国語大学) 絵本の多読×翻訳×発表−−中国語演習授業における絵本を活用した実践李佳(大阪大学), 砂岡和子(早稲田大学), 徐勤(京都大学) 从知识评估到能力导向:生成式AI在汉语教学中的实践探索与解析高飛(愛知淑徳大学) 日本の大学における継承語中国語学習者の動機、期待、及び意見
14:30-15:00樂大維(拓殖大学・非) 透過實體活動推廣台灣之實踐報告―以群馬、愛知、東京、神奈川、京都為例―安明姫(東洋大学・非), 陶琳(上智大学・非), 陶佳(富山高等専門学校・非) AI時代における日本人大学生の中国語学習動機の変化に関する調査研究楊甯(早稲田大学・院) 大学基礎中国語学習における学習者の不安意識調査

【参加申し込みのお願い】
・全国大会に参加される方は、会員/非会員ともに、必ず下記のPeatixより、参加費を事前決済してください。決済が完了した時点で、申し込み完了となります。当日受付、現金決済は対応できませんのでご注意ください。

  参加申し込み(Peatix)   https://jacletaikai2025.peatix.com/

【Peatixでのチケット購入について】
・Peatixで大会参加費、5/31情報交換会参加費(参加希望者のみ)、6/1昼食弁当(購入希望者のみ)
チケットをご購入ください。領収書はPeatixから電子版を各自ご発行のうえ、保管・ご利用ください。

大会参加費[会員]3,000円   [非会員]3,500円
5/31 情報交換会参加費[会員/非会員]5,500円
6/1 昼食弁当[会員/非会員]1,000円(お茶なし)

・5/31(大会1日目)の昼食弁当の販売はありません。
参加申し込みは、4/28(月)から5/17(土)までです。
・ご入金後のキャンセルによる返金については、参加申し込み締切 (5/17)までに、大会準備委員会メールアドレスにご連絡いただいた場合のみ、振込手数料を差し引いた額を大会終了後に返金します。

  大会準備委員会メールアドレス  taikai2025■jacle.org(■を@に代えて使用してください)

【予稿集について】
予稿集は電子版のみとなります。大会1週間前(5/24)から本会HP「全国大会」のページにて閲覧・ダウンロード可能となります。

  本会HP「全国大会」のページ   https://www.jacle.org/annual23/

キャンパス内ではeduroamに接続できません。Free Wi-Fiなどもありません。ポケットWi-Fiなどをご用意いただくか、事前に予稿集をダウンロードしておくことをお勧めします。

【託児施設について】
・豊平キャンパス内に託児室を用意します。場所、申込書の記入・提出や支払方法等については、利用申込者へ別途通知します。1時間当たり1,000円で、最大料金1日目6,000円、2日目7,000円を利用者が負担することでご利用いただけます。
・利用可能な時間は、5/31は12:30~18:30まで、6/1は8:30~15:30までです。
・ただし、理事会出席者と大会準備委員は、5/31の午前の時間帯も利用可能です。
・利用希望者は、4/30(水)23:59までに下記の予約フォームまたはQRコードから予約してください。
  託児予約フォーム  https://forms.gle/V1NkQxLQJNxJDpS47 

【大学までのアクセス】
・北海学園大学豊平キャンパスへのアクセスについては、ページ下のリンクをご覧ください。
  https://www.hgu.jp/about/access.html
・会場は「豊平キャンパス」です。最寄り駅は「地下鉄東豊線 学園前駅」です。学園前駅の地下鉄ホームから出口3番側へ向かって地上へ上がります。地下鉄の出入口が大学構内に直結しています。
・建物の入退場可能な時間帯は、土曜7:30~22:00、日曜8:30~17:00です。

【大学周辺の環境】

・大学周辺にはコンビニが複数あります。両日ともにお昼の時間帯、大学内の食堂はご利用いただけませんのでご注意ください。

・宿泊施設は、大学最寄り駅周辺にはありません。宿泊される場合は、市中心部の地下鉄東豊線沿線(豊水すすきの駅、大通駅、札幌駅周辺)の施設などを、ご自身で手配ください。

【その他の注意事項】
・ 大会参加者は、必ず最初に受付を済ませてください。2日目の受付は12:00までです。
・ 荷物のお預かりは1日目18:30まで、2日目15:30までです。
・ キャンパス内は、全館禁煙(電子タバコ含む)です。
・ 今後、訂正・変更等があった場合、本会HP「全国大会」のページに掲載しますのでご注意ください。

【情報交換会について】
・1日目(5/31土)の夜に情報交換会を開催します。場所は「羊々亭(ようようてい)」(南4西4 松岡ビル5F)です。
・大会会場からのアクセスは、地下鉄東豊線で一駅(豊水すすきの駅下車)、徒歩12分程度です。道順等は以下の地図やGoogle Map等でご確認ください。

 

参加申し込み Peatix
jacletaikai2025.peatix.com

第23回全国大会ページPeatix
https://www.jacle.org/annual23/

大学へのアクセス
https://www.hgu.jp/about/access.html

第23回全国大会(2025年度)準備委員会

〒062-8605 北海道札幌市豊平区旭町4丁目1−40
       北海学園大学人文学部 杉江研究室(会場校)

準備委員会は、以下の会員で構成されています。(敬称略、五十音順)
石井友美(岡山大)、許挺傑(大分県立芸術文化短期大)、杉江聡子(会場校・理事・北海学園大)、鈴木慶夏(神奈川大)、田邉鉄(大会委員長・北海道大)、日高知恵実(事務局幹事・明治学院大)、望月雄介(松山大)、楊彩虹(北海道大)、劉玕(北海商科大)

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